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2011.09.15 Thursday
アニメ公式でPVきましたね!
今から楽しみでしょうがないです…!OPも明るい曲みたいで楽しみ。
続きからトリがでれでれしてたり一人でおろおろしてるだけの話。
母であり親友であり担当であり恋人であるトリチアの関係がすき。
今から楽しみでしょうがないです…!OPも明るい曲みたいで楽しみ。
続きからトリがでれでれしてたり一人でおろおろしてるだけの話。
母であり親友であり担当であり恋人であるトリチアの関係がすき。
すやすやと呑気に眠っている姿を見るのが好きだった。
無防備にさらされた寝顔はこれ以上ないくらいに幸せそうだから、伝染するように見ているこちらまで幸せな気分になる。
昔から吉野は年齢よりも若く見られる事が多く、その原因はこの幼い顔のせいだろうが、本人は認めたくないらしい。
顔だけじゃなく、言動までもが幼いせいもあるのだが本人にはどうも自覚が無いから頭を抱える事もしばしばだ。
「こら、布団を蹴るな」
寝ているのだから話し掛けた所で反応が無いのは分かっていたけれど、ついつい動いた唇から出たのは無意識だ。
自分は吉野の母親でもただの友人でもなく、恋人関係にあるというのに以前と接し方は殆ど変わらない。
どう変えていいのかも分からないくらい、一緒にいる事が当たり前だった。
しいて言うなれば、堂々と気持ちを伝える事が出来るくらいだが、それすらも出来なかった頃に比べれば随分と幸せな事だ。言えば言う程吉野は顔を真っ赤にして怒るけれど、単に照れているだけなのだという事はすぐに分かるからつい口が止まらない。
三十路を迎えるような男がこれしきの事でとは思うが、吉野曰く「トリだから」らしい。
…特別、という意識を持たれていると自惚れてもいいのだろうか。
気持ちを受け入れてくれたからといって、それが羽鳥と同じ気持ちだとは思っていない。長くずっといたから、他の誰よりも好意があるのは当たり前で、それだけに深く追求する事が怖かった。
それでも触れた時の熱や紡ぎ出してくる言葉の端々に、つい期待してしまいたくなる。
溜息を一つ零すと、顔にかかる前髪を指先で退かすと長いまつげがよく見えた。
「…前髪くらい切れよ」
なかなか外にいけないのは分かっているけれど、それにしたって伸びすぎだろう。
ものぐさにも程があると呆れながらも、つい手が伸びてしまう。細く柔らかい毛が、ずっとずっと好きで、以前何度か寝ている吉野の髪にこっそりと触れていた時もあったくらいだ。
たまに頼まれて髪の毛を乾かしてやる時もあったが、ふわふわと絡み付くそれが心地よく感じていた。そうしてやると気持ちいいと喜ぶ吉野が見れたから、子供みたいだと思いつつもついやってしまう。
トリの手って気持ちいいな、なんて無意識ながらもそう呟く吉野にいつでも煽られる。
変な所で照れるくせに肝心な所では無頓着だったりするのでいまいち吉野の照れるポイントが分からないから、不意打ちを食らう事なんてしょっちゅうだ。
ただ、どんな吉野の姿も嬉しかった。鈍感で馬鹿な所さえも愛しくてたまらないと思うのは我ながらどうしようもないとは思っているのだけれど。
吉野とずっと一緒にいられたらいい。
そう思う気持ちはずっと変わっていない。好きだと自覚する前からも、後からも。
一緒にいる事が当然だったから、離れる事をそもそも想像していなかった。
今でこそこういう関係になってはいるが、気持ちを伝えるつもりは無かったのだから一生友人としてでも傍にいられたらと思っていた。
だから時折、どうしようもない不安に駆られる時もある。
今、こうして抱き締めていられる現実を、けれどもどこか嘘なのではないかと思う自分もいた。
基本的にポジティブな人間だとは思っているけれど、吉野に関してはどうも感情のコントロールが出来ない。感情一つに振り回されてばかりだ。
そんな時、ううん、と寝苦しそうに寝返りを打つ吉野の声にはっと意識が戻る。
どうやら無意識に吉野の髪を撫で回していたらしく、髪がぐちゃぐちゃに掻き乱れていた。
背中を丸めて、まるで猫のように温かい場所を探すように羽鳥へと身を寄せてくる恋人の姿に、自分でも情けないくらいに顔が緩むのを感じてその背中へと腕を回す。
「それにしても本当、子供みたいに眠るやつだな」
背中を丸めてこれ以上ないくらいに幸せな寝顔を抱き締めると、安心したように羽鳥も目を閉じた。
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